昨年に引き続き、京看祭(大学祭)と同時開催で『市民公開講座』を開催いたします。
今回のテーマは
”かしこい”患者とその家族になるために
-もしもあなたや家族が“がん”といわれた時に知っておくといい話ー
日時:平成28年10月30日(日)12:30~13:30
場所:京都看護大学1号館1階 看護の智協働開発センター
※申込み不要です。
ぜひふるってご参加ください~
≪講座内容の抜粋≫
1. がんについて知ろう 今堀 智惠子
皆さんは“がん”と聞いて、どのようなことが思い浮かびますか? 新聞やテレビドラマでも取り上げられる機会が増え、インターネットなどでもがんについての記事が散見されますが、もしもあなたが“がん”と言われたら、どうしたらいいんだろうとあわてたり不安になったりしてしまうかもしれませんね。実は、日本では、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっています。好むと好まざるとにかかわらず、がんはとても身近な病気なのです。
さて、この身近な病気である“がん”とはどんな病気なのか、ご存知でしょうか? 相手(がん)のことがよく分からないと、漠然とした不安を持ってしまいがちです。正しく病気を知ることで、少しでも落ち着いて病気や治療に向き合うことができます。現在、闘病されている方には一般的なお話で物足りないかもしれませんが、今回は、“がん”という病気や治療の基本的な情報について、お話ししたいと思います。
2. がんと向き合うための第一歩 木村 由梨
”がん”と診断されたとき、多くの患者さんやご家族にとっては大きな衝撃を受けることになり、気持ちが動揺したりつらさを感じたりすることと思います。しばらくは、不安や落ち込みで、これから必要になる治療のことや自分の生活のことなど考えられない・・・という状態になるかもしれません。そんな時は無理をせず、少し心のエネルギーを充電してください。しばらくして落ち着いてきたら、自分の病気について、納得のいく選択をするための情報収集を始めましょう。情報を集める行動や正しい情報はきっとあなたの「力」になります。今回は、たくさんある情報から「自分に必要な」情報を集めるコツや、医師とのコミュニケーションのコツ、困ったときの相談先などについてお伝えしたいと思います。これを知っておくと少し勇気が持てて、病気と向き合う第一歩が踏み出しやすいかもしれません。