大学院紹介

研究科の特色

教育理念「いつくしみ──智・人・命」学部教育と接続した体系的な学問構築

看護の対象はあらゆる健康障害、健康の段階、発達段階の人や人々及び地域であり、看護師はいつでも、どこでも対象のニーズに合わせた看護を継続して実践するプロフェッションである。

幅広い教養、専門的な知識に基づいた適切な実践が求められることは言うまでもないが、対象である人間への関心・気遣い・思いやり・敬愛といった心象を礎にした看護が一層重要である。

つまり、本学の教育理念である「智をいつくしむ力」、「人をいつくしむ力」、「命をいつくしむ力」の育成を学部教育と接続し体系的な学問構築を志向し、課題に対する柔軟な思考能力と深い洞察に基づく主体的な行動を兼ね備えるための高度な素養を涵養する教育を目指す。

地域包括ケアシステム構築に向けて、看護の専門性をより発揮できる看護職の人材の育成

少子・超高齢・多死社会が到来し、地域包括ケアシステムの構築および効率的かつ質の高い医療体制の構築が推進されている。元来、看護は看護の対象を生活者として捉え、急性期から回復期、慢性期などあらゆる健康の段階において、その人の持てる力を引き出し、病院、外来、施設、地域での療養生活を支えることを業としてきた。高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう地域包括ケアシステムの更なる推進とともに、妊娠期から出産・子育て、成人期まで、ライフステージを問わず切れ目のない看護を展開し、すべての人々が自分らしく生きることを支える地域包括ケアシステムの深化が求められている。切れ目のない看護を適用する要は、管理者や専門看護師、認定看護師をはじめ、病院・施設・地域のあらゆる場の看護実践者である。

研究科では看護実践者が地域包括ケアシステムを推進していく原動力として高度な専門知識を得て、これまでの経験に科学的根拠や理論を適用し探究することにより、現象から表象へと形式知に高めて、臨床現場においてチームを牽引する人材育成を目指す。理論的知識など体系的に身に着け、課題に対する柔軟な思考能力と深い洞察に基づく主体的な行動力を兼ね備えるための高度な素養を涵養する教育を行う。

地域生活支援の要となる保健師コースの設置

地域包括ケアシステムの進展に伴い、保健・医療・福祉関係専門職が一体的なチームとしての活動が一層求められている。このような現代社会の期待に応えるために、個人、家族、集団、地域における複雑化・潜在化している健康問題を解決し、住民の健康の保持増進を実現していく実践力と保健行政への参画力を有して、地域包括ケアシステムの構築を推進し、さらに政策の提言とその政策化を実践できる能力を持つ保健師の育成を行う、保健師養成コースも設置した。

オープンキャンパス
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