教育理念
高度・専門分化する医療および目まぐるしく変化する保健医療福祉環境の中で、特定看護分野において、熟練した看護技術と知識を活用し、水準の高い看護実践ができる看護師を育成する。
以って、新型コロナウイルス感染症等の新興・再興感染症が蔓延する中でも、看護職が安心して継続的に活動を行い、人々の命と暮らしを守る地域の医療体制の確保に貢献する。
また、本学の教育理念である「智・人・命をいつくしむ力」をいっそう鍛えることで、臨床における感染管理認定看護師の役割の拡大と、看護ケアの質の向上に寄与する。
教育目的
- 感染管理分野において、個人、家族および集団に対して、医療関連感染予防のための高度な管理力および高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術および知識を活用して、水準の高い看護を実践できる能力を育成する。
- 感染管理分野において、看護実践を通して、看護職に対する指導能力を育成する。
- 感染管理分野において、看護職等に対し、コンサルテーションを実践できる能力を育成する。
- 感染管理分野において、多職種と協働し、チーム医療のキーパーソンとしての役割を果たせる能力を育成する。
期待される能力
- 施設および地域の状況を評価し、医療関連感染予防・管理システムを組織的かつ戦略的に構築し、推進することができる。
- 施設の状況に合わせた医療関連感染サーベイランスを実践できる。
- 感染リスクの高い患者あるいは感染徴候のある患者を多角的に捉え、臨床推論力と病態判断に基づいた実践により、感染症の進行や重症化を予防し、回復を促進することができる。
- 感染管理分野において役割モデルを示し、看護職への指導、看護職等へのコンサルテーションを行うことができる。
- より質の高い医療を推進するため、多職種と協働し、チーム医療のキーパーソンとして役割を果たすことができる。
- 医療等を提供する場で働くあらゆる人々や患者とその家族に対し、倫理的配慮を行いながら医療関連感染予防と管理、抗菌薬の適正使用等における実践ができる。