大学紹介

建学の理念

建学の精神

京都看護大学の建学の精神は、「明徳・格物致知の実践」を掲げます。 「明徳」、「格物致知」は、中国の五経の一つ『礼記』の「大学」に表れた句である。これは、「人は、『格物致知』すなわち物事の道理や本質を深く追求し理解して知識や学問を深めることにより、『明徳』すなわち自らが持つ天から与えられた優れた徳性(社会で果たすべき役割)を明らかにすることができ、人は、この自らの徳性を悟ったとき、おのずと自ら及び他者に対して公明な愛を向けることができる」ものと解しています。

看護を学ぶ者は、看護に係る道理や本質を深く追求し理解して、知識や学問を深めることにより、看護専門職者としての自らの役割を明らかにしたとき、自ら及び他者に対して、「いつくしみ」を持った看護を提供することができると考え、「明徳・格物致知の実践」を本学の建学の精神と致しました。

大学設置の理念

京都看護大学は、京都市立看護短期大学の伝統と教育資源を承継し、さらに私立の四年制大学として設置致します。この公立短期大学は、「豊かな人間性と教養に富み、高い倫理観に基づいて、人の生命と健康を守り、広く社会に貢献する人材を育成すること」を理念とし、看護師育成のみならず、看護師支援モデル事業、公開講座など社会貢献の一翼を担って参りました。 この教育的資源、伝統を承継し、本学を設置することは、京都市民及び関係各者からの強い要望と期待に応えることでもあります。

本学では建学の精神「明徳・格物致知の実践」のもと、一層飛躍することを目的とし、大学設置の理念を「高度な医療技術と多様な社会ニーズに対応できる専門的な学術理論及びその応用を研究教授し、高度な知識・技術・医療倫理、そして豊かな人間性を身につけ、幅広い教養と国際的な視野を備えた専門的人材を育成し、保健・医療・福祉の発展に貢献すること」と致します。

また京都府内唯一の看護単科大学として、地域・京都市において看護専門職として社会に貢献する人材を育て、看護に係る高度な学術的知識だけでなく、国際社会に生きる一人の人間として、高い医療倫理や豊かな人間性を身につけ、幅広い教養と国際的な視野を備えた専門的人材の育成を目指します。

教育理念

京都看護大学は、本学で看護を学ぶ者が、外界・他者に向ける関心、気遣い、思いやりなどを『いつくしみ』という言葉で表し、下記に捉える3つの『いつくしみの力』に象徴して、これを育て、鍛えることを本学の教育理念とする。

教育目的

看護職者として、身体・心理・社会的立場などあらゆる角度から人間理解を深め、豊かなコミュニケーション力をもって他者をいつくしむことのできる心を養い、幅広い教養と高い倫理観に基づくヒューマンケアリング、科学的知識ならびに合理的判断によって人々の健康・生活・環境を適切に支援できる人材を育成します。また創造力と探求力を備え、自律的に生涯学び続けることができる人物への自覚を育み、これからの少子高齢社会の保健・医療・福祉に貢献し、また国際的視野に立って時代を切り開く人物を育成します。

ディプロマ・ポリシー

本学の教育は、建学の精神「明徳・格物致知の実践」に則り、看護専門職・看護学士として以下の能力の持てる人材を育成する。

智をいつくしむ力

科学的論理的思考力:エビデンスに基づいた科学的知識と論理的思考力、的確な判断力と深い洞察力を持つ。

  1. 自分の考えを他者に理解できるように伝える(書く、話す)ことができる。
  2. 事象(ものごと)を批判的に検討することができる。
  3. 課題や疑問を解決するために、必要なデータを収集・分析し、そのプロセスを他者に説明できる。

探求力と生涯学習能力:知的好奇心と真理の探究力を伸長し、看護専門職者として自律的、主体的に、国内・国際社会に向けて発信しつつ、生涯真摯に学び続ける力を持つ。

  1. 自ら自己の課題を発見し、課題に対して継続的に取り組むことができる。
  2. 看護専門職者を目指す者として、学び続ける意義を理解し、実践できる。
  3. 国内外の人々の健康に関する課題に関心を持ち、課題解決について探求できる。

人をいつくしむ力

全人的人間理解:幅広い教養と豊かな感性をもって、全人的人間理解を深める力を持つ。

  1. 人間を生物学的に理解できる。
  2. 人間を統合された全体として機能する全体的存在であることを理解できる。
  3. 人間の健康と生活行動の関係について理解できる。
  4. 人間の生活行動と生活行動への影響要素について理解できる

ケアリングとコミュニケーション:自己と他者をありのままの存在として受け入れ、唯一無二の存在として尊重し、敬意と ケアリング(他者への思いやり・気遣い)をもっていつくしみ、深く相互的なコミュニケーションを結ぶ力を持つ。

  1. 自分とは異なる多様(生物学的・心理学的・社会文化的・環境的・政治経済的)な背景について理解し、尊重できる。
  2. 敬意とケアリングとは何か理解できる。
  3. 自分とは異なる人々に対し、ケアリングをもってコミュニケーションを図ることができる。

命をいつくしむ力

職業倫理と人権擁護:看護専門職としての自覚と高い倫理観を以って、人間の命と尊厳を尊重し、人権を擁護する力を持つ。

  1. 倫理的感受性(理論と原則の知識をもとに価値や価値の対立を認識する能力、および、道徳的、倫理的な問題を同定する能力)を培うことができる。
  2. 看護専門職の職業倫理を理解できる。
  3. 看護専門職の職業倫理に基づいて行動できる

適切な看護実践:専門的かつ創造的で質の高い、適切な看護実践能力を持つ。

  1. 看護の対象、目的、方法について、説明できる。
  2. 看護の対象について、エビデンスに基づいた科学的、論理的なアセスメントができる。
  3. 科学的論理的なアセスメントに基づき、看護の対象に必要な生活行動看護の方法を創出できる。
  4. 智、人をいつくしむ力を基盤に、いつでも・どこでも・誰にでも、その方にとっての健康を考えた生活行動看護を実践、評価、修正できる。

カリキュラム・ポリシー

学位授与の方針に示した能力を獲得できるよう、看護の専門性と固有の価値を発揮し、地域包括ケアの視点で、あらゆるライフスパンや健康レベルの人々を途切れなく看護(ケア)するための基礎的能力を養う看護学士課程として、生涯学び続ける基礎を育む「学修の基盤」、看護のパラダイムである「人間」「環境」「健康・看護」で編成します。

「人間」は「人間学」「コミュニケーション」「生活行動」をコンセプトとした科目を配置します。「環境」は「外部環境」「内部環境」をコンセプトとした科目を配置します。「健康・看護」は、「固有の価値」「管理」「広域」「生活行動」をコンセプトとした科目を配置します。また、看護学の学問基盤形成のための一般教養としての諸科学は「人間」「環境」の科目群として編成します。

学習した知識を関連づけながら、実践に応用していく能力を得るための本教育課程では、専門職業人・看護学士としての教育を主体的実践的な教授方法を重視し展開します。

「学修の基盤」はDP(ディプロマ・ポリシー 以下DP)1及びDP2に示した能力を修得できるよう配置し、4年間を通して生涯学び続ける基礎を育むためゼミ形式で積み上げていきます。

看護のパラダイムである「人間」の概念を基盤とした「人間学」では、看護としての人間のとらえ方である統合体としてとらえる科目群を配置します。また、「生活行動」では、看護の専門性である生活行動を支援するための生物体、生活体としての人の成り立ちを理解する科目を配置し、DP3に示した能力を修得できるよう編成します。

人間の内部環境と外部環境の相互作用によって人間の健康レベルは変化します。さらに、健康レベルは生活行動の依存度と相互に影響を及ぼします。よって、「内部環境」「外部環境」では、統合体である人間にとっての環境について理解し、人々の健康レベルと生活行動への影響を思考する基盤となる科目を配置し、DP3に示した能力を修得できるよう編成します。

「コミュニケーション」では、自分とは異なる多様な背景について理解するための科目を配置し、DP4に示した能力を修得できるよう編成します。

「固有の価値」「生活行動」では、職業倫理と人権擁護に関わる能力を培うための科目を配置し、DP5に示した能力を修得できるよう編成します。

「健康・看護」の「生活行動」「広域」「管理」「固有の価値」は、看護固有の価値を基盤に、看護の専門性である生活行動への看護について、あらゆる場、あらゆるライフスパン、あらゆる健康障害・段階であっても、途切れない看護実践ができる思考と実践能力を修得するための科目を配置し、DP6に示した能力を修得できるよう編成します。

アドミッションポリシー

看護職の明確な目的意識をもっている者

  1. 自分の考えを他者が理解できるように表現できる
  2. 課題を読み込み解釈し、問いに対して適切に表現できる
  3. 看護学を学ぶための基礎学力を有する
  4. 他者を思いやり、尊重する態度で行動できる

共に生きる人間として人々と良い関係を築くのに積極的な者

  1. 自分とは異なる多様な背景にある人々と積極的に関係を築くことができる

人の心身の健康や安寧に関心を持っている者

  1. 自分の健康管理ができる

主体的に勉学に取り組む心身の健康と強い意志を持っている者

  1. 課題に対して真摯に主体的に取り組むことができる
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